スクウェア・エニックス『CRYSTAL STORY -忘れられた森と女神-』の音楽監督・作曲・効果音を石田多朗が担当しました。



スクウェア・エニックスのライブインタラクティブワークス によるナイトウォークシリーズ第一弾『CRYSTAL STORY -忘れられた森と女神-』の音楽監督・作曲・効果音制作を石田多朗が担当しました。


『CRYSTAL STORY -忘れられた森と女神-』は、イベント会場に作られた森の中を、魔法のランタンを持って冒険をする体験型の作品です。


インタラクティブ性、映像の投影法、音の響かせ方、森の造作などなど、様々な部分において実験的な要素があり、非常に楽しめる作品となり、おかげさまで、かなりの好評をいただきました。 LIWさんLILさんを中心に一気に制作を進めていきました。


当日の様子はこんな感じ。



■効果音制作について


今回は、音楽だけではなく、珍しいことに効果音も自分で制作をしています。

以前から、映像の音楽だけではなく、効果音も全部自分でやってみたい、という気持ちがありました。

今回、こういう大事な仕事でそれがようやく実現できたのはとても良かった。

また、その点についても好評を得られ、確かな手応えを感じることができました。


尊敬する作曲家の一人、武満徹が音楽を担当した『怪談』(監督;小林正樹)という映画がありますが、

この映画の効果音も、武満徹自身が担当をしています。

いま効果音を担当している、と書きましたが、正確にいうと、

音楽と効果音のそれぞれを担当した、というよりも

音楽と効果音の境界が曖昧なそれまでにない音を

映像につけたといった方が正確かもしれません。


詳しく書くとあまりに長くなるので、また別の場所で記せればと思っていますが、

この映画内で、武満徹は自身を「音楽音響」とクレジットしています。


音楽、効果音、台詞、映像、とそれぞれが分断された、分断できるものとしてではなく、

渾然一体となったものを作ろうとし、そして、成功をしている稀有な例だと思います。


私が映像の音楽を仕事としてやりはじめて、もう15年以上経ちますが、

ずっと念頭にあるのはこの「怪談」の音のあり方です。

このやりかたでもってして、なんとか、満足のいくものを作ってみたい。


今回、その第一歩を踏み出せたように思います。